1. J-TRCウェブ研究
認知症予防薬の開発をめざすインターネット登録研究では、50〜85歳でアルツハイマー病研究に関心のある方にインターネットを通して登録・参加いただき、3か月ごとに20分ほどでできる2つの記憶テストを受検していただきます。記憶テストの結果などから、記憶や思考する能力に変化が疑われるなど、J-TRCオンサイト研究(②)に参加いただけると考えられる場合には、お住いの近くの臨床施設で行われるJ-TRCオンサイト研究(②)にご案内いたします。
2. J-TRCオンサイト研究
現在、全国7つの臨床施設(東北大学病院、東京大学医学部附属病院、国立精神・神経医療研究センター、東京都健康長寿医療センター、国立長寿医療研究センター、大阪大学医学部附属病院、神戸大学医学部附属病院)で実施しております。
来院していただき、アミロイドPET検査など様々な検査を行って、研究に参加いただけるかどうかを調べます。
その結果、アミロイドの増加があり、適格性があると判断された場合には1年毎のフォローアップをさせていただきます(図2)。
また、早期・探索開発推進室で行っている、連携するPAD-TRACK(パッドトラック)研究*1にもご参加いただくことができます。
J-TRCでは、ご希望がある方について、参加が可能と考えられる治験*2がある場合には、その情報をお知らせすることもできます。


スクリーニング期間:この研究にご参加いただくことが出来るのか評価するための期間です。
フォローアップ期間:スクリーニングで参加いただけることが確認できた方を対象とします。
- *1
- PAD-TRACK(パッドトラック)研究 日本医療研究開発機構(AMED)の研究費「画像・バイオマーカー縦断コホート研究によるプレクリニカルアルツハイマー病進行機序の解明」によって2021年より実施している研究です。プレクリニカル期アルツハイマー病の自然経過を追跡して、今まで明らかになっていない自然歴、バイオマーカー、進行リスクなどを研究することとしています。
- *2
- くすりの開発の最終段階で、国の承認を得るため、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べるための臨床試験を、特に「治験」と呼んでいます。